学部学科トピックス

2023.08.02
児童教育学科

授業紹介「日本文学演習~国語教科書の名作を読む~」

 

 児童教育学科4年生対象「日本文学演習」では、小・中学校国語教科書に採録されている文学教材を取り上げ、受講生一人ひとりがそれらを専門的に研究します。対象作品は以下の通りです。いずれも、多くの方にとって懐かしさを感じさせる作品ではないでしょうか?

 

・あまんきみこ「ちいちゃんのかげおくり」

・新美南吉「ごん狐」

・椋鳩十「大造じいさんとガン」

・ヘルマン・ヘッセ「少年の日の思い出」

・太宰治「走れメロス」

・森鷗外「高瀬舟」

 

 受講生は研究する作品を自身で選択し、作者の生涯や作品の評価・研究史、時代背景について徹底的に文献調査を行った上で、自らの作品解釈を構築します。さらにその成果を他の受講生に向けてプレゼンテーションし、全員でディスカッションを行います。

 

 この授業の見どころは何といっても受講生同士の対話の面白さ。自分ひとりでは思い浮かばなかった新たな作品解釈が、ディスカッションを通して次々と浮かび上がります。教育者として必要な文章読解能力・教材研究能力は、こうした共同作業によって培われてゆくのです。